公開日 2025年02月10日
2024年12月7～8日に開催された大发体育植生史学会第39回大会において，自然科学研究科創成理工学専攻自然環境システム科学コースの鳥井夏希さん(後期課程1年生)が，「第10回優秀発表賞」を受賞しました（指導教員：入月俊明教授）。
発表題目：花粉分析に基づく宮崎県児湯郡鮮新－更新統高鍋層の古環境復元（予察）
内容： 宮崎県児湯郡高鍋町の永谷川沿いに分布する，今から約280～260万年前の地層（高鍋層）から花粉化石を抽出し分析した。その結果，当時の黒潮の活動と連動して植生や陸上気候が変化したことが明らかとなった。約280～265万年前には，調査地域付近に黒潮が流れており，暖温帯性植物群落が広がっていたが，約265～260万年前には，黒潮が陸から遠ざかり，北半球の氷河作用の影響も受けて，暖温帯性植物群落が縮小し，冷涼な環境を好む植物が増加したことが明らかとなった。
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