公開日 2024年06月13日
医学部附属病院の整形外科病棟に、この度自動運転モビリティ(車いす)を1台導入しました。入院中の整形外科の患者さんがリハビリ室への移動の際に使用します。導入にあたり、2024年6月4日に導入元の帝人株式会社と共同記者会見を行いました。
附属病院のリハビリテーション部には、入院?外来合わせて1日約350人がリハビリに訪れます。このうち、移動の際介助が必要な患者さんは、移動のために医療スタッフの到着を長時間待ったり、医療スタッフが搬送業務に追われ本来の業務に時間が割けないといった実態がありました。
自動運転モビリティ「WHILL(ウィル)」は、事前に登録されたルートを自動運転で移動できる車いすで、羽田空港や病院の外来などに導入されています。そこで、附属病院でも昨年試験運行を行い、搬送業務の削減と安全性が確認できたことからこの度導入したものです。中四国の病院では初、病棟での導入となると全国の国立大学病院で初となります。
記者会見で、附属病院リハビリテーション部の酒井副部長は「医療現場は人手不足。今後少子高齢化が進み、特に島根県のような地方の医療機関においては理想的なタスクシフトのモデルケースとなるため、しっかり情報発信していきたい」と述べました。また、椎名病院長は「試験運行では評価が高かった。今後の利用状況を踏まえ、増設も検討したい。将来的には職員の働き方改革?タスクシフトを進め、より質の高い医療を提供していきたい」と述べました。
また、会見終了後には報道関係者へのデモンストレーションを行いました。
WHILLの導入によって、患者さんの心理的?身体的負担の軽減、医療スタッフの業務効率化、ひいては質の高い医療の提供につながるよう今後運用を進めていく所存です。
共同記者会見の様子(左から リハビリテーション部 酒井副部長?帝人株式会社 コーポレート新事業本部 電池部材?メンブレン部門 坂田部門長?椎名病院長?リハビリテーション部 馬庭部長)
説明をする酒井副部長
WHILL乗車風景
職員が操作する様子
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