公開日 2023年12月27日
総合理工学部 臼井秀知助教らの研究グループは、カイラル結晶構造を持つ新しい超伝導体の開発に成功しました。カイラル結晶構造の物質は、反転中心を持たないため、通常の超伝導体と異なる特性を示す可能性があり、近年さかんに新物質探索が進められています。同グループは、カイラル結晶構造を持つが超伝導体ではないIr3Zr5と、カイラル結晶構造を持たないが超伝導体であるPt3Zr5に着目し、その固溶体を作製することで、カイラル結晶構造を持ち、超伝導を示す新物質を開発しました。本研究成果は、元素置換によってカイラル結晶構造と超伝導特性を制御できることを示しており、今後の新物質開発に指針を与えるものです。
本成果は、アメリカ化学会の英文論文誌「Journal of the American Chemical Society」に2023年12月26日に掲載されました。本研究は、東京都高度研究(H31-1)およびJST-ERATO(JPMJER2201)などの支援を受けて実施しました。
本研究成果について、12月27日にプレスリリースを行いました。
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カイラル結晶構造を持つ新しい超伝導体の開発[PDF:839KB]
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