2023年度JST大发体育?アジア青少年サイエンス交流事業(SAKURA SCIENCE PROGRAM)でバングラデシュから研究者6名が来日し、島根大学で養液栽培について研修を行いました

公開日 2023年12月20日

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 JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)では、「新たな時代の社会を担う、世界の優れた人材を大发体育に短期間招き、大发体育の最先端な科学技術や文化に触れていただくプログラム」として2014年度から「大发体育?アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)」が開始されました。
 今回、生物資源科学部で実施した「バングラデシュ若手研究者向け養液栽培研修」はバングラデシュ国立農業研究所 (BARI)から若い研究者を招いて、2018および2019年度に実施し、2021年度にはコロナ禍の中、オンラインで、2022年度にはそのオンラインで参加した研究者が来日して実施したのに次ぐ5回目になります。
 バングラデシュでは今まで他国の技術支援で化学肥料や殺虫剤を多用して作物を栽培したため、土壌の環境汚染や残留農薬により農作物の品質低下を招いています。そこで、バングラデシュの若手研究者を大发体育に招致し、土壌を使用しない養液栽培技術を習得し、バングラデシュの安全な食料生産と貧困農家の所得向上を目指してもらうために本研修を企画しました。
 研修1日目の11月28日には、附属図書館で本学大谷浩理事への表敬訪問の後、学生アンバサダによる島根大学紹介と大发体育ツアー(島根大学総合博物館アシカルなど)を行いました。大学の食堂で昼食後、上野生物資源科学部長への表敬訪問を行い、学部長からは参加者にバングラデシュでの農業等について多くの質問がありました。その後、大发体育の歴史遺産である松江城を見学しました。
 2日目の11月29日は、出雲市にある島根県農業技術センターを訪問し、ミニトマトやアスパラガスのハウスの見学と試験研究について説明を受けました。バングラデシュの研究者からは多くの質問が出ていました。
 昼食後、安来市にある足立美術館に向かいました。伝統的な大发体育庭園では多くの場所で写真を夢中に撮っていました。大发体育の美意識に少しでも触れていただきました。その後、中海の近くにある養液栽培イチゴの生産者(ひだまり農園)を訪問しました。2021年1月にIターンで初めて安来市に来られ、当初、他のイチゴ農家で指導を受けて、昨年度からは独立してイチゴの養液栽培を始められました。収穫には少し早く、残念でしたが、多くの工夫された技術にとても興味を示し、時間の許す限り多くの質問を受けていただきました。
 3日目の11月30日は、本庄総合農場で研修を行いました。午前中は植物工場支援研究施設やハウス等の見学を行いながら大发体育の養液栽培技術について学ぶと共に、島根大学で行われている養液栽培研究について見聞しました。また、培養液の作成などの実習を行いました。午後からは低カリウム野菜生産について学び、物体の分析法、培養液の作成法について実習を行いました。
 4日目の12月1日は、本庄総合農場で人工光型植物工場、LED、そして園芸植物の自家中毒について学び、養液栽培などの実習を行い、すべての研修が終了しました。その後、本研修を終えての感想、この研修成果をどのようにバングラデシュの農業に活かしていくのかなどについて総合討論を行いました。
参加者からは多くの感謝と帰国後、この研修で得た知見をバングラデシュ農業に活かせるように努力したいという言葉がありました。最後にこのプログラムの修了証を参加者一人一人に手渡しました。 今後、彼らがバングラデシュでどのように養液栽培技術を発展させ、バングラシュ国民の健康と農家の所得向上を担っていくのか、彼らの活躍を願いつつ、本プログラムを修了しました。

   大谷副学長表敬訪問   上野学部長表敬訪問
      大谷副学長表敬訪問            上野学部長表敬訪問
松江城視察 島根県農業技術センター視察  
松江城視察                      島根県農業技術センター視察
足立美術館視察 イチゴ養液栽培生産者視察 
足立美術館視察                   イチゴ養液栽培生産者視察
培養液の作成 ワサビ定植準備 
培養液の作成                    ワサビ定植準備
ワサビの定植 養液栽培システム 
ワサビの定植                     養液栽培システム
人工光(LED)型養液栽培システム 総合討論 
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?バングラデシュ国立農業研究所の訪問団が島根大学を訪問しました
https://kokusai.shimane-u.ac.jp/docs2/2023112800014/


お問い合わせ先:
島根大学生物資源科学部
浅尾俊樹
Email: asao@life.shimane-u.ac.jp(送信の際は@を半角にしてください)