生物資源科学部 山口陽子助教、吉田真明准教授らの共同研究グループは、ヌタウナギの研究から、生存に不可欠な後葉ホルモン系の成り立ちについて、新たな仮説を提唱しました

公開日 2023年04月17日


島根大学生物資源科学部の山口陽子助教と吉田真明准教授(附属生物資源教育研究センター海洋生物科学部門)は、東京大学大気海洋研究所の高木亙助教と兵藤晋教授、富山大学の今野紀文講師、株式会社グランソール免疫研究所の海谷啓之博士(研究実施当時の所属 国立循環器病研究センター研究所)、国立遺伝学研究所の工樂樹洋教授と共同で、脊椎動物の中でも原始的な特徴を残すとされるヌタウナギを対象とした研究を行い、生存に不可欠な後葉ホルモン(抗利尿ホルモン)系の成り立ちについて、新たな仮説を提唱しました。脊椎動物の進化を理解する上で、島根県で多く漁獲されるヌタウナギが重要なモデルとなることが期待されます。

詳細はこちら → 報道発表[PDF:834KB]

今回の研究成果は、次の論文として公表されています。
Yoko Yamaguchi, Wataru Takagi, Hiroyuki Kaiya, Norifumi Konno, Masa-aki Yoshida, Shigehiro Kuraku, Susumu Hyodo (2023) Phylogenetic and functional properties of hagfish neurohypophysial hormone receptors distinct from their jawed vertebrate counterparts. General and Comparative Endocrinology 336: 114257.
https://doi.org/10.1016/j.ygcen.2023.114257

参考リンク(「持続可能な開発目標(SDGs)」に対する本学の取り組み)
/introduction/policy/sdgs_files/14/14_6.pdf
(生物の環境適応能力のしくみを探る:海で生きるということ)

 

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