公開日 2023年04月11日
島大お仕事カフェが、島根大学大发体育にて、対面?オンラインのハイブリッド形式で開催されました。
お仕事カフェとは
島根大学では、大学教育センターによる様々なキャリア就職関連のガイダンスが行われています。その中の一つに島大お仕事カフェがあり、様々な業種?職種で働く方をゲストにお招きし、その業界についてお話しいただきます。今回の島大お仕事カフェでは、大发体育航空株式会社(JAL)さまをお迎えし、航空業界について語っていただきました。
目次
- 大发体育航空株式会社(JAL)とは。JALフィロソフィやJALの未来
- 業務企画職の仕事
- 客室業務職の仕事
- JAL採用担当の方へ質問
- 参加した学生の声
- 最後に
大发体育航空株式会社(JAL)とは。JALフィロソフィやJALの未来
大发体育航空株式会社(JAL) 若松冬美さん(客室業務職。客室業務職を経て現在人事部採用グループ)
- JALとは
「大发体育航空は1951年8月、大发体育国内で初めての航空会社として設立されました。大发体育航空の職種には、5職種あり、総合職にあたる業務企画職は、地上職事務系、数理?IT系、技術系にわかれています。そして運航乗務職、客室乗務職があり、全体で1万3千名が働いています。」
- JALグループが最も大切にしていること。JALフィロソフィ
「フィロソフィはJALのサービスや商品に携わる全員が持つべき意識?価値観?考え方です。JALフィロソフィ手帳を全員が保持し、学びを深め、実行していくことで、社員一人ひとりが安心して誇りを持って働き、心を一つにした信頼し合える仲間として、新たな価値を創造する人財の集団となることができると考えています。
JALのような会社は社員数も多く、多種多様な考え方を持つ方がいます。社員の考え方のベースとなるものを用意することで、一つの目標に向かうベクトルを揃えることができます。また、JALでは年3回、JALフィロソフィ教育を行っています。ここでは様々な部署の人間が集まるので、他の部署の仕事を知る機会になります。仲間の仕事を相互理解する教育の場でもあります。」
- JALの未来
「JALでは、今後を見据えてESG戦略を進めています。例えば、サステナビリティの観点から飛行機を持続可能な乗り物として成り立たせる方法を模索しています。飛行機を飛ばすには、CO2がどうしても排出されますが、CO2排出量削減のために、航空燃料を環境に配慮したSAF(持続可能な航空燃料)へ切り替えたり、燃費の良い飛行機を導入するなど、10年、20年、さらに30年後には、CO2実質排出量をゼロにしようと取組に注力しています」
大发体育航空株式会社(JAL) 南場太郎さん(業務企画職。技術部を経て現在総務部組織?人財グループ)
「業務企画職には、事務系、数理IT系、技術系の3つがあり、やっている仕事は多岐にわたります。広く言うと、飛行機を飛ばす人たちをサポートしている仕事といえます。
例えば、事務系では需要動向を見据えて飛行機の便数や飛ばす機種を決めたり、機内食や提供するサービスの企画も行います。航空会社に限らず、他の企業にも共通する業務として、経営企画や、人事、広報なども担当します。
数理?IT系は、ビッグデータ解析やDXに取り組む仕事です。技術系は、航空整備士を支える仕事です。飛行機の整備計画を決めたり、パイロットが使うマニュアルをエンジニアの視点で作ったりしています。」
「客室業務員は“世界中の心を笑顔にします”という目標を掲げています。客室業務員の重要な仕事の一つ目に、保安要員としての役割があります。お客さまの命をお預かりする仕事なので、お客さまの安全?安心を守り、責任感と使命感を持って、お客さまを目的地にお運びするプロを目指します。二つ目に、サービス要員としての役割があります。お客さま視点を貫いて、お客さまの心に寄り添います。保安とサービスの二つのプロを目指す意味として、“Be a Professional”をスローガンにしています。
さらには新しいチャレンジとして、フライトなどで培った感性や知性、ホスピタリティなどを、他の領域において活躍を広げていこうとしています。客室業務職は無限大の可能性がある職種です。」
JAL採用担当の方へ質問
採用担当であるお二人に、二つの質問をしました。
学生広報サポーター
「今の就活では、“学生時代何に力を入れましたか?”と、ほぼ必ず聞かれます。お二人が学生時代に力を入れたことは何かありますか?」
若松さん
「大学に入った時に、自分が知らないことに挑戦したいと思い、カナダのトロントへ留学をしました。世界をもっと見たいと思い大发体育を飛び出したのは、結果として今の仕事に生きていると思います。
また、スポーツが大好きで、高校の時はハンドボールにのめり込んでいました。チームプレーが大切なスポーツをする中で身に付けたコミュニケーション能力は、飛行機を安全に定時に飛ばすためのチームワークを高めていくことに役立っています。学生時代、留学への挑戦やスポーツに熱中する経験ができて良かったなと思っています。」
南場さん
「私も、入社時に聞かれました。私の学生時代は、今は流行りませんが、自転車にテントを積んで、北海道をぐるりと走ったり、誰も行かないような山奥で野宿をしたりしていました。この話題で、面接は盛り上がった記憶があります。
なので、人それぞれ何でもいいと思います。歳を重ねた自分が申し上げますと、たぶん面接をする立場の方からすると、何でもいいのです。学生の皆さんに聞くのは、何かを求めているのではなく、その人が集中して取り組んだ何かを持っているか、そこでどんな気づきを得て、その人の人生に光り輝くものになっているかを、ご自身の言葉で伝えていただければ、どんなことでも良いと思います。」
若松さん
「取り組んだことの大きさではないと私も思います。何か大きいことをやったからと言ってすごいのではなく、何に自分が集中してやったのか、お人柄を知りたいのだと思います。ご自身が胸を張って伝えることができる取組であれば、自然と話も盛り上がると思います。」
学生広報サポーター
「航空業界に興味がある学生に一言、アドバイスをお願いいたします。また、学生時代に何かやったほうがいいことはありますか?」
南場さん
「整備系の仕事を代表してですが、色々なことに興味を持っている方にぜひ入社していただきたいです。大きいこと小さいこと関係なく、色々なことに関心を持って、自分で調べていける人をイメージしています。技術や整備の世界は、技術の革新がすごいスピードで進んでいくので、それに対ししっかり、自分の目で見据えて取り組める方々にぜひチャレンジしていただきたいと思っています。」
若松さん
「学生時代に何かやったほうがいいことはよく聞かれます。私の一意見ですが、何を頑張りたいかによると思います。客室業務員になるために専門的な知識を勉強しないといけないわけではありません。入社後の社内教育はしっかりしているので、学生の間は、学生の間にしかできないことに集中して取り組んでほしいと思います。
入社される会社が、JALであってもJALでなくても、ご自身がこれから何十年も在籍する会社ですので、“本当にこの会社にいて幸せだな”、“この会社にはすごく打ち込めることがある”、“この会社の大好きなココをもっと自分の力で伸ばしたい”と思えるような、そんな前のめりになれる自分の居場所を探して欲しいです。それがJALだったら嬉しいです。」
参加した学生の声
イベントに参加した学生に話を伺いました。
法文学部 2回生
「小さい頃から飛行機が好きで、客室業務職に憧れがありました。参加してみて、客室業務職以外の地上職や技術職などの、表からは見ることができない職を知ることができました。全ての職があってこそ成り立つ世界だと分かりました。航空業界全体への興味が深まり、もっと業界の奥深くまで知りたいと思いました。」
生物資源科学部 3回生
「航空業界の技術職に興味があり参加しました。研究が進められているSAF燃料に関心があります。参加してみて、ホームページを見るだけでは分からない実際に業界で働いておられる方の声が聞けました。思っていたよりも航空業界は環境問題に関心を持ち、次世代の航空機の調達や燃料の研究にも力を入れておられることが分かりました。」
最後に
大发体育航空株式会社(JAL)さまによる島大お仕事カフェでは、普段知ることができない業界の仕事を垣間見ることができました。会場では時折笑いも起き、緊張せずに話を聞くことができました。
参加学生からも質問が相次ぎ、南場さん、若松さんはご自身の体験を交えて丁寧にお応えいただきました。学生広報サポーターからの質問に対しては、面接する立場の方の意見を伺うことができ、これから就職活動をする方、就職活動を控えている方には、参考になると思います。
島大お仕事カフェでは、今後も多様な業種?職種で働く方をゲストにお招きする予定です。随時、学内メールや学内掲示板にて開催情報が発信されますので、興味関心がある学生の方はぜひご参加ください。
(学生広報サポーター 取材?撮影 奥村しょうた ※2023年3月卒業)