公開日 2023年03月02日
島根大学の尾形茂紀氏(当時、大学院生物資源科学研究科修士課程在籍、現:自然科学研究科博士後期課程社会人ドクター)、須貝杏子助教、高原輝彦准教授(同大学生物資源科学部生命科学科)は、西脇淳浩氏(パシフィックコンサルタンツ株式会社)、山添寛治氏(株式会社PCER)との共同研究により、環境省が指定する絶滅危惧II類(VU)の大型水生昆虫タガメKirkaldyia deyrolliを対象にして、革新的な生物モニタリング方法の“環境DNA手法”を開発することに成功しました。本研究は、事例がまだ少ない水生昆虫の新規生息場所を効率的に発見したモデルケースとして、タガメの全国的な保全活動への波及効果が期待されます。
詳細はこちら → 報道発表[PDF:1.1MB]
今回の研究成果は、次の論文として公表されています。
Shigeki Ogata, Atsuhiro Nishiwaki, Kanji Yamazoe, Kyoko Sugai, Teruhiko Takahara (2023) Discovery of unknown new ponds occupied by the endangered giant water bug Kirkaldyia deyrolli (Hemiptera: Heteroptera: Belostomatidae) by combining environmental DNA and capture surveys. Entomological Science.
https://doi.org/10.1111/ens.12540
参考リンク(「持続可能な開発目標(SDGs)」に対する本学の取り組み)
/_files/00223294/20210204-13kankyouDNA.pdf
(環境DNAで実現する豊かな自然環境の保全と持続可能な水産資源の管理)
関連記事
- 生物資源科学部 高原輝彦 准教授らの共同研究グループが国指定天然記念物ネコギギのモニタリングを可能とする環境DNA手法を開発することに成功しました
- 生物資源科学部 高原 准教授の奥出雲町におけるオオサンショウウオの分布に関する研究がTV放映されました
- 生物資源科学部 高原輝彦 准教授の研究活動が山陰中央新報で紹介されました
- 生物資源科学部 高原輝彦 准教授らの共同研究グループが宍道湖七珍のワカサギとシラウオの環境DNAを検出するための手法を開発しました
- 中海で捕獲された1m超えの巨大ウナギが在来種のニホンウナギであることが判明しました
- 生物資源科学部生命科学科の高原輝彦准教授の研究内容等がBSS山陰放送で紹介されました