総合理工学部の教員が共同執筆した窒素架橋ロジウム二核錯体に関する総説が、無機化学分野の最高権威雑誌である“Coordination Chemistry Reviews”に掲載されました

公開日 2023年01月20日

 総合理工学部の片岡祐介准教授、矢野なつみ助教、半田真教授と関西学院大学生命環境学部の御厨正博名誉教授で共同執筆した総説が、Clarivate社Journal Citation Reports (JCR)のCHEMISTRY, INORGANIC & NUCLEAR Categoryにおいて第1位にランクされている “Coordination Chemistry Reviews” (Impact Factor: 24.8)に掲載されました。同グループからは、 本年度9月にも同学術誌に総説を発表しており、 同一年度内で2報目の掲載になります。

この総説では、貴金属であるロジウムイオンと窒素を含む有機分子からなる窒素架橋ロジウム二核錯体と呼ばれる化合物に関して論じています。同化合物は、様々な触媒反応に応用が可能なだけでなく、太陽光の主成分である可視光や近赤外光を効率良く吸収することができる事から、電気に応答して色彩が変化する調光フィルターやエレクトロクロミズム材料への応用が期待されており、持続可能な開発目標(SDGs)やカーボンニュートラルに貢献する材料として、今後の発展が強く期待されています。

本論文の一部は、令和3-4年度島根大学戦略的機能強化推進経費SDGsプロジェクト「革新的人工光合成システムによる脱炭素化研究の推進と共同研究基盤の確立」(代表: 片岡祐介准教授?総合理工学部)による支援を受けました。

Paddlewheel-type dirhodium complexes with N,N’-bridging ligands
Yusuke Kataoka, Natsumi Yano, Masahiro Mikuriya, Makoto Handa*
Coordination Chemistry Reviews, 2023, 479, 214997.
DOI: 10.1016/j.ccr.2022.214997
出版社HP: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0010854522005926

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