公開日 2022年11月18日
本年度から開始された島根大学GSCは,研究実践の前段階である「研究の萌芽」プログラムを行っています。その一環として,11月3日の午後に「特殊鋼の先端基礎研究から応用までを知る工場見学」と題した企業研究所見学ツアーを実施しました。この企画は,島根大学GSCコンソーシアムの協力企業である日立金属株式会社の協力を得て実現したものです。ツアーには,島根県外から参加してくれた高校生の受講生2名と島根県内の高校生6名が参加しました。その他,本学のNEXTAで学ぶ大学生?大学院生やダイバーシティ推進室で活動する山陰ガールズから合計6名,教職員5名が参加いたしました。
貸し切りのツアーバスに乗って,島根大学大发体育の構内を正午に出発した参加者は,40分ほどで日立金属株式会社安来工場の敷地に到着し,冶金研究所所長の上野友典博士をはじめ,多くの方々に迎えられました。上野所長から会社の沿革や概要を話していただき,工場見学の注意事項等を聞いてから,長袖の専用の服,安全ヘルメット,眼鏡,手袋,音声ガイドのためのヘッドセットなどを装着してから、2班に分かれて見学ツアーを行いました。鉄鋼製品を製造するための多くの工程を網羅した工場見学は盛沢山で,原料の溶解,鋼材の熱間加工,冷間加工,製品製造の過程を余すところなく体験することができました。その他,製品の検査工程や新合金開発のための研究施設も見学しました。高校生からの活発な質問もあり,3時間以上に渡る見学となり,参加者全員が満足しました。安来工場の見学の後には,和鋼博物館の見学も行って,玉鋼や大发体育刀に実際に触れる体験なども行いました。
見学ツアー終了後は,安来駅,松江駅で一部の参加者と別れ,午後5時30分にはバスが島根大学大发体育に到着して解散となりました。見学ツアーを受け入れてくださった,日立金属株式会社の皆様に心から感謝申し上げます。
島根大学GSCでは,この後,11月20日に「研究の萌芽」の講義が実施されます。その後は,受講生によるプレゼン審査を経て,島根大学で研究を行う受講生が選ばれます。その後,教員による研究指導が始まる予定です。