公開日 2022年10月28日
令和4年9月16日(金)に、第8回人間科学研究フォーラムをオンラインで開催しました。
はじめに、愛媛県公益財団法人正光会 御荘診療所の長野敏宏所長から、「地域の精神科医療を変える取り組み―地域移行を”本気で”考える―」と題して基調講演があり、愛媛県愛南町での実践例を基に、精神科病床を廃止し、地域の中に活躍できる場を創造することで、全ての人が誇りを失わず、生涯を全うできる社会の実現に向けた様々な取り組みを紹介していただきました。
次に、人間科学部及び法文学部の教員により、これまで行ってきた研究に関する発表が行われました。人間科学部福祉社会コースの足立孝子助教からは、「「疾患」と「病い」のちがいに着目したソーシャルワーク」と題し、カンボジアでの医療についての紹介に続き、自身の経験や具体的事例を交え、ソーシャルワーカーとして大切なことについて発表していただきました。法文学部法経学科経済分野の宮本恭子教授からは、「地域課題と子ども?若者のウェルビーイング」と題し、島根県が実施した子どもの生活実態調査のデータの分析に基づき、強化すべき施策を検討する際に重要な考え方について発表していただきました。
当日は、学内外から約40名のご参加があり、開催後のアンケートでは、「非常に勉強になる発表だった」、「また話が聞きたい」といった感想が多数寄せられました。今後もたくさんの方々にご参加いただけるよう、方法を模索してまいります。
長野所長の講演の様子
足立先生の話題提供の様子
宮本先生の話題提供の様子