医学部免疫学 飯田雄一助教が,文部科学省学術変革領域研究学術研究支援基盤形成先端モデル動物支援プラットフォーム(AdAMS)が主催する2022年度若手支援技術講習会のベストプレゼンター(口頭発表)賞を受賞しました 

公開日 2022年09月14日

 この度,2022年8月30日(火)?9月1日(木)に開催された,文部科学省学術変革領域研究学術研究支援基盤形成先端モデル動物支援プラットフォーム(AdAMS)が主催する2022年度若手支援技術講習会(開催会場:ウインクあいち(愛知県産業労働センター))において,本学医学部免疫学 飯田雄一助教がベストプレゼンター(口頭発表)賞を受賞しました。 

◆発表演題
CCL19発現アロ間葉系細胞の抗腫瘍効果の検討

◆概要
 近年、免疫チェックポイント分子の発見によりがん免疫療法が注目を浴びています。免疫チェックポイント阻害抗体療法は、疲弊した抗がんT細胞を持続的に活性化し抗がん応答を発揮することでがん細胞によって抑えられていた免疫機能を再び活性化させます。実際に臨床応用が進んできていますが、その奏効率は2割程度であり改善が急務であるといえます。
 本研究において飯田助教は、ケモカインCCL19分子を発現させたアロ間葉系細胞が腫瘍局所への樹状細胞およびT細胞浸潤を増加させ、抗腫瘍効果を増強することを見出しました。中でもCD103陽性CD8T細胞の腫瘍内浸潤が顕著に増加しており、この細胞を除去すると抗腫瘍効果が減弱したことから、CCL19発現アロ間葉系細胞によって引き起こされる抗腫瘍応答の主体はCD103陽性CD8T細胞であることが示唆されました。
 本受賞内容はAdAMSのホームページにて掲載予定です。なお本研究は、科研費若手研究の支援を受けています。

◆関連リンク
文部科学省 学術変革領域研究 学術研究支援基盤形成 先端モデル動物支援プラットフォーム(AdAMS) http://model.umin.jp/index.html

◆本件に係る問合せ先
島根大学医学部免疫学  助教 飯田 雄一
電話 0853-20-2690
Mail yiida@med.shimane-u.ac.jp