第105回島根大学サイエンスカフェを開催しました

公開日 2022年07月14日

 第105回島根大学サイエンスカフェ
    「性を科学する ~リプロダクティブ?ヘルス/ライツの観点から」

 令和4年7月12日(火)15時~16時10分

 講師:島根大学 学長特別補佐(ダイバーシティ推進担当)

             保健管理センター 教授 河野 美江

 

 今回の島根大学サイエンスカフェでは、河野教授より「性を科学する ~リプロダクティブ?ヘルス/ライツの観点から」をテーマに講演を行いました。

 最初にリプロダクティブ?ヘルス/ライツについての説明があり、自分のからだは自分だけの大切なものであること、大发体育ではまだまだこの考えについて浸透していないとの指摘がありました。心の中で自分の性別をどう思っているかは見た目からは分からず、見た目や職業で判断してはいないかをクイズを用いて考えました。

 また、性には「からだの性」、「心の性」、「好きになる性」、「表現する性」があり、それぞれの項目で自分の性がどうであるかを考えました。河野教授が教育学部附属義務教育学校で、服装や言動を外部に対してどのような性で表現するかという「表現する性」の話をした際に、学生からズボンを履いているから男性とは限らないという意見があったそうです。そのことから若い世代では男性だからズボンを履いているという意識は薄れていると思ったとのお話があり、世代によって性に対する捉え方が違うと感じるエピソードでした。

 「SOGI(Sexual Orientation & Gender Identity)」という概念が広がっているというお話もありました。LGBT(性的マイノリティ)に対して、SOGIは性的指向と性自認という概念で幅広いセクシュアリティを表す言葉として最近広がっているものです。

 さらに、更年期障害については、女性ホルモン補充療法といった治療法やチェックリストを用いての症状の確認に加えて、更年期をいきいき楽しく過ごすために更年期障害の症状で困っている場合には受診をとのお話があり、前向きに更年期障害と向き合っていくことの大切さを感じました。

 参加者からは更年期障害に関する予防方法など身近な質問があり、参加者にとって性について自分自身や身近に気になることを考える機会になったのではないかと思います。

 

 今回は43名の参加がありました。参加者の皆様、ご参加いただきありがとうございました。

 

 次回は「学校における多様性の尊重について考える-ジェンダーステレオタイプな認識を持つ教師の論理-」(講師:教育学部附属教師教育研究センター 講師 津多 成輔)をテーマに8月25日(木)開催しますので、ご参加お待ちしております!

                                

          

            河野美江教授の講演の様子               

 

【お問い合わせ】
  研究?地方創生部 研究推進課
     0852-32-9844