公開日 2022年06月30日
島根大学では、各学部の学科又は専攻に関わるもの以外の分野について、学生の興味関心に即したプログラムとして「特別副専攻プログラム」を展開しています。その中の一つ、観光教育プログラムでは,観光とは何かを多様な視点から理解するとともに,体験的な学習を通じて観光に関する実践知を獲得することを目指しています。今回は、このプログラムの授業科目の一つである「観光実践」のワークショップを取材しました。
6月18日(土)に松江城で、観光実践の履修生による「まつえ若武者隊」※の体験実習が行われました。この企画は昨年から計画されていましたが、コロナの影響で延期となり、今年満を持して実施されました。
履修生はこの日に向けて、事前の学習会に参加しました。そこでは、まつえ観光創造研究所の森脇良和さんから、まつえ若武者隊の歴史やおもてなしのコツ、観光の在り方について教わりました。履修生一人一人が真剣にお話に耳を傾け、実習の日に向けて期待を膨らませていました。
来る当日、6月18日は、最高気温が30度を超える真夏日となりました。履修生の矢田さんは、甲冑を着ることで予想以上の重さと暑さを感じつつも、お客様に楽しんでもらえるよう、武者になりきって頑張りたいと意気込みを語ってくれました。
初めに松江鉄砲隊の演武を見た履修生は、まつえ若武者隊隊長?本間亀二郎さんの案内のもと、松江城の歴史や造りついて学びながら、松江城本丸へと向かいました。
松江城とおもてなしについての知識を得た履修生たちは、本丸前の広場で、観光客のお出迎えを行いました。はじめは声をかけるタイミングが難しく、動作もどことなくぎこちないものでしたが、徐々に慣れてきた後は、自ら積極的に声をかけに行く姿が見られました。
履修生の和田さんに実習後の感想を聞くと、頭で理解していたおもてなしが上手くいかないことに戸惑いながらも、相手の様子を観察し工夫して行動することで自分なりのおもてなしができたと語ってくれました。同じく履修生の中村さんは、今回の学びを、観光に限らず様々な場面で生かしていきたいと決意を述べてくれました。まつえ観光創造研究所の森脇さんは、最後までやり遂げたことを誇りに持ち、今回感じたことを自分なりの観光につなげてほしいと総括してくださいました。
今回、観光について様々な面から知識を得た学生たち。国際観光都市?松江の魅力を発信するための彼らの学びは、これからも続きます。(学生広報サポーター 村田 明日香 吉田 怜夏 取材、山口 海斗 吉田 怜夏 撮影)
※まつえ若武者隊???松江城や周辺で武者や忍者になりきって観光を盛り上げる隊。
■特別副専攻プログラム「観光教育プログラム」
/education/school_info/edu_programs/edu_program01/CTE/CTEcourse.html
■履修学生による体験レポート
「みんなで考える松江の観光-おもてなし武者集団“まつえ若武者隊”ができるまで―」
/education/school_info/edu_programs/edu_program01/CTE/news01/2022061800038/
まつえ若武者隊ホームぺージ:https://matsue-musya.com/