公開日 2022年01月07日
令和3年12月24日、人間科学体験型ミュージアム第1回公開講座を、島根大学人間科学部で開催しました。
人間科学体験型ミュージアムは、人間科学部で行われている研究?教育を、未来を担う小中高生を始め、地域の皆様に体験的に学んでいただく試みです。その特徴は、人間の示す様々な現象や問題を自ら体験しながら学んでいくこと、必要に応じてオンラインも活用しながら学んでいくことが挙げられます。
第1回公開講座は、「みんなはこう考えているだろうなと思って諦めていませんか?:他者の心の誤推測と行動抑制」というテーマで、村瀬俊樹教授(心理学)が講師を務め、11名の高校生が参加して実施されました。在学生4名もアシスタントの役割を行いました。
講座では、「多元的無知(集団の多くの成員が自分はそうだとは思っていないが、他の成員のほとんどがそうだと思っていると信じている状態)」という心のあり方について説明を行い、続いて、アンケート調査の結果から、自分たちの友人づきあいの仕方にも多元的無知が生じているのではないかということを、調査データを見ながら考えました。最後に心理学の実験室の見学や在学生との座談会を行いました。
参加してくれた高校生からは、「講義は興味深かった」、「さらに学びたいと思った」、「心理学について理解が深まった」、「学生生活についても触れることができてよかった」などの感想が寄せられました。
人間科学体験型ミュージアムは、今後、人間科学部で行われている研究?教育に関して、様々なテーマで実施する予定です。また、対象とする年齢層も広げ、オンライン教材の作成やオンラインでの講座への参加も可能にする予定です。
ご期待ください!