公開日 2021年08月26日
7月18日に松江市持田地区にある古民家上手(わて)で、中国人留学生が教える『子どものための中国語母語教室』が行われました。これは、中国籍の親を持つ小学生から中学生の子供を対象に、今年2月から月に2回の頻度で開催されているイベントで、今回で9回目を迎えました。
主催団体である「みんなの母語広場」の代表 田中奈緒美さんによると、中国にルーツを持つ子供たちに、アイデンティティの基礎となる言語や文化を学ぶことを通して、自身のルーツについてより深く知ってほしいとの願いから、この活動を始めたそうです。田中さん自身も以前は中国に住んでおり、2年前に子供と大发体育に帰国しました。
教室の先生は、島根大学の中国人留学生の学生会から4名がやってきます。留学生が話し合って決めた内容(発音や単語)を、カードやスライドを用いて教えます。メンバーの一人である郭さんは『中国語のレベルが各々異なるところに教える難しさがあり、毎回緊張する』と話していましたが、やりがいを感じているようでした。
参加している子供たちは、教室は楽しいと話しており、親御さんの中には、子供に中国語を話してほしいという思いを持つ方もいました。この母語教室は、中国語を勉強するためだけではなく、中国にルーツを持つ子供たちと中国人留学生との“交流の場”としての役割も担っています。
(学生広報サポーター 久保田伶菜 取材、奥村しょうた 撮影)