公開日 2021年05月13日
世界保健機関により発刊されるWHO腫瘍分類は、ヒト腫瘍の病理組織学および遺伝子異常を扱っており、病理医にとっては診断病理学領域における必携の規約となっています。病理診断に限らず、がん治療の臨床試験やがん研究をデザインする上でも重要なガイドラインであり、腫瘍診断の国際基準を理解するためにも重要な腫瘍分類書と考えられています。
今回、胸部腫瘍領域の新たなWHO腫瘍分類が発刊され(WHO Classification of Tumours, 5th Edition - Thoracic Tumour)、本学医学部病理学講座器官病理学 門田球一 教授が著者の一人として分担執筆を担当しました。今回のWHO分類の中では、門田教授が提言し、Modern PathologyやJournal of Thoracic Oncologyなどの英文雑誌に論文報告してきた癌細胞の高悪性度な増殖パターンを含む肺癌のグレード分類が新たに記載されています。
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