公開日 2021年03月26日
人間科学部の宮崎准教授は岡山県立大学などと共同研究を行い、特に睡眠障害のない地域在住高齢者に対する軽い有酸素運動が、客観的睡眠の質を改善させることを明らかにし、その論文が欧州の老年医学雑誌「Archives of Gerontology and Geriatrics」に掲載されました。
我が国の平均睡眠時間はOECD加盟国の中で最下位(2018年)で、睡眠不足は危機的な状況です。さらに高齢者の半数以上は何らかの睡眠障害を有することが示されており、今回の調査結果から、1日約30分間程度の軽い有酸素運動が高齢者の睡眠の質改善に有用であることが示されました。
本研究の成果は、山陰中央新報(3月18日朝刊)、yahoo!ニュースなどでも紹介されました。
宮崎准教授たちは、現在「じげおこしプロジェクト」で県内自治体などと協力し、本研究の成果を県内に還元すべく取り組んでいます。
※Archives of Gerontology and Geriatricsは欧州の老年医学を専門とする学術誌です。