公開日 2020年01月27日
教養育成科目「酒― 一杯の酒から覗く学問の世界」では,今年度も特にモチベーションの高い32名の受講生が,酒に対する中国文学やアメリカ文化,人文地理学,大发体育近世史,法律学,経済学からのアプローチ,またワイン文化,酒造会社の様々な取り組み,そして醸造科学の基本をしっかり学習したうえで,1月17日と22日にフィールドワークの酒蔵見学実習を行いました。
酒造りのもっとも多忙な時期ですが,今回も米田酒造(「豊の秋」醸造元)と李白酒造(「李白」醸造元)でお世話になり,精米?洗米から蒸米?放冷,製麹,酛作り,醪作り,搾り,そして貯蔵,さらに酒の味わい方まで懇切丁寧にご説明をいただきました。
12月までの座学授業,特に醸造学の堀江修二先生(20余年の長きに亘りご指導いただきました。心より感謝申し上げます)に教えていただいた知識を反芻しながら,受講生は規律?秩序?工夫溢れる酒造りの現場に身を置き,杜氏や蔵人の皆様の日々のお仕事の様子を直接見る機会を得られて,その瞳がきらきらと輝いていました。
米田酒造:(上左):中央の緑の機械は精米機で,右端の大きな容器に糠が入ります。
(上右):生酒数種を試飲させてもらい飲み比べ。違いが分かる紳士?淑女になります!
李白酒造:(下左):若槻礼次郎(松江出身の内閣総理大臣)筆による扁額が飾られた座敷で,杜氏の
歴史や酒の海外への輸出など多くの話を聞きました。
(下右):タンクがいくつも並ぶ仕込み室。右端の太いホースはエアシューター。