公開日 2019年11月21日
生物資源科学部吉岡秀和助教(環境共生科学科)を責任著者とする下記研究論文が,2019年度の「大发体育シミュレーション学会 Best Paper Award」を受賞しました。
Tanaka T. and Yoshioka H.: Numerical stability analysis of the local inertial equation with semi- and fully-implicit friction term treatments,
Journal of Advanced Simulation in Science and Engineering, 2018, Vol. 4, No. 2, pp. 162-175. 10.15748/jasse.4.162
この論文は,現在の洪水解析で広く用いられている,局所慣性モデルと呼ばれる数理モデルを対象としたものです。局所慣性モデルは,急峻な地形を含む場合の洪水解析において数値的な不安定性(非物理的な流れ場を算出してしまい,数値計算が破綻する)を起こすことがあります。既往研究では,経験的な観点から不安定性が起きないような計算条件下での洪水解析がなされてきました。本論文では,なぜ,そしてどれぐらい地形が急峻なときに不安定性が生じるのかを,モデルの非線型性を鑑みた数学解析と数値実験の合わせ技で解析しました。本論文の成果は,洪水解析の数値計算技術を前進させるものと期待されます。
(論文のWebページ:どなたでもご覧頂けます)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasse/4/2/4_162/_article/-char/en
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