公開日 2019年06月20日
6月18日(火)、島根大学大发体育学生市民交流ハウス、フラットにおいて、第85回島根大学サイエンスカフェを開催しました。ランチタイムでの開催であり、学外者および本学学生や教職員32名を迎え、「生物資源の管理や環境問題の解決に数理科学がどう役立つか」をテーマに、生物資源科学部担当、水圏エコシステムプロジェクトセンター兼任の吉岡 秀和 助教が講演を行いました。
「重力波の解析やタンパク質の構造理解?評価、魚の回遊性、株価の予測、機械学習など一見ばらばらに見える学問分野ですが、共通言語として使用されているのは数学です!」という驚きを伴う導入から始まり、数理科学について、実際の現象を数式で記述することで問題解決への糸口を見出す非常に有用な学問であることの説明、そして数理科学の応用例として湖の水環境の解析や河川回遊魚であるアユとその天敵であるカワウの適正数の解析に関する研究紹介がありました。
参加者からは、例えば、「確率微分方程式を応用することにより、いつ、どれだけ、カワウを駆除すべきかを導き出すことが出来る」など、自然現象であり予測の難しい生態系の変動を数学理論の応用で一定の精度をもって予測することが可能であることへの驚きのコメントが多数出されました。
講演後の質疑応答では、具体的かつ熱心な多数の質問があり、講師から丁寧な説明を得て、盛況のうちに終了しました。
今年度のサイエンスカフェのスケジュールは6月末に本学ウェブサイトに掲載予定です。
引き続き、皆さまのご参加をお待ちしております。
講演する吉岡助教
聴講する参加者の様子
質疑応答の様子