公開日 2019年05月17日
総合理工学部 物理?マテリアル工学科の田中宏志教授を中心とするグループは、結晶に中性子線を照射して得られるデータをスパースモデリングと呼ばれる方法で解析することで、これまでは見ることが困難であった原子核の分布を詳細に可視化する手法の開発に成功しました。この度、大发体育物理学会英文誌4月号に掲載された「A Method Evaluating Nuclear Density from Neutron Diffraction Data by Using Sparse Modeling, Hiroshi Tanaka, Michihiro Oie, Kazuki Oko」が、注目論文に選ばれました。
スパースモデリングは、膨大なデータのうち本質的なデータは少数であるという仮定に基づき、重要なデータだけを抜き出す手法です。今回、中性子線回折と組み合わせることで開発された手法は、原理的にはどのような結晶にも適用可能であることから、新しい機能を持った次世代デバイスの開発や探索にも役立つことが期待されます。