公開日 2019年03月07日
2月16日(土)に、大学ホールにおいて第4回人間科学研究フォーラムを開催しました。 今回は、開設から20周年を迎えた島根大学福祉社会コースの記念企画として開催し、当日は雨の降る中、130人を超える方々にご来場いただきました。
まず初めに、大阪大学大学院人間科学研究科の斉藤弥生教授に、『“公民館活動”という名の地域福祉ガバナンス~私がスウェーデンと松江で学んだこと~』というテーマで講演をいただきました。
まず、地域包括ケアシステムの概要やスウェーデンの包括ケアについて紹介いただきました。その後、大发体育の高齢者を対象とした、生活や健康?福祉に対する意識調査の結果について具体的な調査データを用いて説明いただき、地域包括ケアシステムに対する意識がスウェーデンなどの諸外国に比べると、まだ低いという現状を説明いただきました。
次に、地域福祉ガバナンスの例として、松江市の公民館について紹介いただきました。松江市の公民館は、公民館活動と地域福祉活動が一体化され、社会教育と地域福祉が協働している珍しい例だそうです。地域福祉ガバナンスというのは、いわゆる地域福祉の根っこの部分となるものです。地域福祉ガバナンスとしての松江市の公民館の実践はとても素晴らしいので、全国にその素晴らしさを発信してほしいという想いを語っていただき、講演は終了しました。
少しの休憩をはさんだ後、福祉社会コースの卒業生で、島根県内で福祉の専門職として活躍していらっしゃる3名をお迎えし、「地域で支える?地域を支える-参加と協働を推進する社会福祉士の実践-」というテーマでシンポジウムを開催しました。
シンポジウムでは、3名の卒業生が現在携わっている仕事について発表し、障害者支援施設や乳児院、社会福祉協議会など多岐にわたる仕事について紹介いただきました。実際の事例を紹介しながらの説明は、とてもわかりやすく、特に参加した在学中の福祉社会コースの学生にとっては、福祉の専門職の具体的な仕事の様子や、その仕事の難しさを知ることができ、卒業生の活躍する姿を見ることで、これから学んでいく上でのとても良い励みになったことと思います。
今回、参加いただいた方の中には、福祉社会コースの卒業生も大勢いらっしゃり、研究フォーラム終了後には懐かしい顔との再会を楽しんでいらっしゃいました。
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斉藤弥生先生の講演
卒業生の発表の様子
卒業生の発表の様子
卒業生の発表の様子
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