公開日 2019年02月27日
2月18日(月)、浜田市のいわみ~るにおいて第83回島根大学サイエンスカフェを開催しました。今回は初の県西部での開催として浜田市で開催し、地域の自治体関係者などを含む15名の参加がありました。人間科学部身体活動?健康科学コース宮崎 亮准教授が「歩みを止めるな!~人生100年時代に必要な「歩き」のサイエンス~」をテーマに講演を行いました。
「歩」という文字を「止」を「少」に分解し、歩く、ということは止める、を少なくすること、つまり体が停止している時間を減らすことが重要とのユニークな切り口から講演が始まり、歩みの量(歩数)と質(速度?歩幅)のデータに基づいた生活習慣病予防との関連性について分かりやすい説明がありました。運動不足が死因リスク第3位という分析データもあり、家事労働、生活活動も含め、小分けにした労働であっても生活習慣病予防に関しては連続運動と同等の効果があるとの説明もあり、参加者は取り入れやすい方法、時間帯での自分の生活形態に合った運動についての検討材料を得ました。
講演の中盤では、げんき度セルフチェックがあり、チェックシートにより自身の状態を知りました。意識の高い参加者が多く、フレイル(要介護の一歩手前の虚弱状態の段階)予備軍はほぼいなかったものの、長寿健康を保つために必要な筋肉量の簡易な計測法等について学びました。
休憩をはさんだ終盤では、簡単筋トレとして、ゆっくりとした動きで筋トレを行うスロートレーニングを参加者全員で試しました。日常生活での活動量を高め、メンタル面に大きなプラス効果のある社会参加活動の重要性を改めて確認し、講演を終了しました。
ポイントを押さえた健康長寿の研究成果やセルフチェックの方法、スロートレーニングの秘訣について学んだ参加者から、講演後の質疑応答では具体的な多数の質問があり、講師から丁寧な説明を得て、盛況のうちに終了しました。
今年度のサイエンスカフェは、この第83回をもって終了しました。来年度も引き続き開催する第84回以降のサイエンスカフェスケジュールは2019年4月に本学ウェブサイトに掲載予定です。
次年度も引き続き、皆さまのご参加をお待ちしております。
講演する宮崎准教授
スロートレーニングする参加者
質疑応答の様子?