公開日 2019年02月18日
2月9日(土)、広島市まちづくり市民交流プラザにおいて第3回島根大学特別講座 in 広島(島根大学古代出雲文化フォーラムVIIプレ企画)を開催しました
第3回は、本学の会下和宏教授(島根大学総合博物館)が、「出雲の弥生墳丘墓」というテーマで講演しました。
弥生時代中期後葉(紀元前1世紀頃)、出雲や広島県北部では、「四隅突出型墳丘墓」という方形墳丘の四隅から突出部が伸びた特異な形の墳丘墓が造られるようになります。この四隅突出型墳丘墓の一部は、弥生時代後期後葉(紀元2世紀後半頃)になると大型化し、出雲市西谷3号墓のような「王墓」と形容されるものが出現します。
出雲で西谷3号墓が造られた2世紀後半頃、吉備では、第2回特別講座でも紹介があった吉備の「王墓」といわれる倉敷市楯築墳丘墓が造営されます。発掘調査で分かった墳墓の内容などから、両者の間には何らかの政治的交流があったことが想定されるようです。
参加された広島の皆様は、出雲の王墓や、出雲と吉備との交流について熱心に耳を傾けておられました。また、「講演会で紹介があった出雲にある遺跡に実際に訪れてみたい」といった要望も聞かれました。
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