公開日 2018年04月12日
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2010年度から2015年度まで実施した飯南町旧役場文書の調査報告書が完成し、3月27日に同町役場を訪ねて、山碕英樹町長に届けました。
この調査は、法文学部現代史学研究室の専門教育科目「古文書学実習II」(2015年度以降は板垣貴志准教授、2014年まで竹永三男教授(当時)が開講)、学習院大学大学院アーカイブズ学専攻の安藤正人研究室、島根県総務部総務課竹島資料室、国文学研究資料館史料館(青木睦准教授)と飯南町が協力して実施したものです。
調査実施中の2013年10月28日、島根大学と飯南町は、まちづくり、産業振興、教育?文化振興など幅広い分野における協力を行う「包括的連携に関する協定」を締結しましたが、専門教育科目「古文書学実習II」を基盤としたこの調査事業は、この協定実践の一環です。
調査は、飯南町を構成する旧来島村が、役場文書の保管施設として1898~99年に建築し管理していた土蔵(旧来島村役場「文書蔵」)に収蔵されていた役場文書群を、アーカイブズ学の手法で調査?整理?保全措置を講じながら、目録を作成したものです。
今回刊行した『飯南町旧役場文書調査報告書』は、「調査報告書」51ページ、「旧役場文書目録」218ページ、合計269ページです。
27日の贈呈に際しては、調査対象とした旧役場文書や同町役場文書全般の保全管理の方法等について山碕英樹町長?矢飼斉教育長と懇談しました。また、懇談後、教育委員会の担当者のご案内を得て、近年現用文書から外された役場文書の保管施設、頓原町誌編纂室収蔵資料保管施設の見学?確認を行いました。
? 同町の公文書保存?管理とその活用については、調査団を構成する各団体?個人が、今後も飯南町と協力していくことにしています。
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