公開日 2018年02月19日
2月17日に松江市のくにびきメッセにおいて、島根大学研究?学術情報機構戦略的研究推進センターの講演会を開催しました。素粒子ニュートリノの研究でノーベル物理学賞を受賞した東京大学宇宙線研究所の梶田隆章所長の講演に、370名の小?中?高校生や本学学生および社会人が聞き入りました。物質を構成する原子を更に細かく分解していくとニュートリノなどの素粒子の存在がわかり、その小さな粒子を研究することが広大な宇宙の成り立ちを解明する手掛かりとなる不思議、そして幽霊粒子と言われたニュートリノに重さがあるというスーパーカミオカンデグループの画期的な発見など、夢あふれる宇宙と素粒子の話を分かりやすい言葉で情熱的に語る梶田教授の話に、参加者はわが国の世界に誇る大型プロジェクト研究に対する理解を深めると共に、信念を持って真理を追究する強い意志に圧倒されました。
講演後の質疑応答では予定の時間を超過するほどの多数の質問が相次ぎ、高校生や大学生による素粒子に関する質問、社会人による専門的な観測装置カミオカンデに関する質問など、それぞれに丁寧に分かりやすく梶田教授から回答があり、盛況のうちに講演会を終了しました。
島根大学研究?学術情報機構戦略的研究推進センターのヒッグス?初期宇宙プロジェクトセンターでは、センター長の波場直之教授を中心に宇宙と素粒子、そしてヒッグス?初期宇宙に関する研究を進めています。3月3日には島根大学大学ホールにおいて、「ニュートリノはなぜ軽いのか?そして、なぜこの宇宙に反物質は少ないのか?」講演会を開催します。梶田教授の講演会を機に素粒子や宇宙物理学に関心を持った方を含め、広く皆さまのご参加をお待ちしております。
? |