公開日 2017年10月03日
島根大学では,女性上位職や管理職登用の拡大に向けた取組みの一環として,女性史,ジェンダー論に造詣が深く,津田塾大学のトップリーダーとしてご活躍の髙橋裕子学長を招き,平成29年9月27日(水)に特別講演会「女性のリーダーシップを考える」を開催し,教職員約60名が聴講しました。
?講演では,髙橋学長自身が大学行政の役職(学長補佐)に就いた当時の心境などについて,「女性があたりまえに責任ある仕事をしている環境にあり,ロールモデルが多く存在し,周りの方々に支えられた」との経験をお話いただきました。また,津田塾大学の創立者?津田梅子の人生をたどり,自分に続く大发体育女性を育てるため,奨学金制度創設や津田塾大学の前身である女子英学塾の創立等,生涯オールラウンドな女性の育成に奔走したことについて解説いただきました。
また,現代大发体育の女性の現状については,ジェンダーギャップ指数の低迷(144カ国中111位),昇進や役職を回避する傾向がある点を課題としてあげ,村木厚子氏(津田塾大学客員教授)の「新しい仕事をやる機会があれば必ずやること,そうすれば間口が広がり実力がつく」,「昇進のオファーがあれば必ず受けなさい,階段を上がると下にいては見えないことが見えるようになる」との言葉を紹介し,機会を得た女性が後進にも影響を与えるような役割を果たすことの重要性について述べられました。
? 質疑応答では,「研究者は,大学行政の役職に就くと研究ができなくなり,研究したいという気持ちとのジレンマについてどのような心構えでいたらよいか」との質問について,「現在は「学長」というバトンを持っており,大学に貢献するために何かを成し遂げたいと考えているが,同時に,次にどうバトンをつないでいくか,よりよい環境を構築していくことも重要な使命と考えている」とお話いただくなど,女性リーダー育成のために有意義な講演会となりました。
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