公開日 2017年08月31日
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8月28日(月)に、くにびきメッセ501大会議室において、34名の参加者を迎え、第71回サイエンスカフェを開催しました。
今回のサイエンスカフェでは「ホログラフィの昔と今」をテーマに、総合理工学研究科の横田正幸教授が、ホログラフィの歴史と現在のディジタルホログラフィおよびその応用について講演を行いました。
ホログラフィは1948年に電子顕微鏡の分解向上を目的に開発された技術で、当初は水銀ランプを光源としていたところ、現在では指向性が強く位相が揃った波が長く続くレーザ光を光源とすることで、より精度の高い結果を出せるようになっています。また、電子計算機の発達により、ホログラムを数値計算によって再生する技術、ディジタルホログラフィが発展しており、光の回析から物体の3次元の情報を数値的に得ることが可能となっています。
横田教授は、現在のディジタルホログラフィについて、参加者にサンプルを提示して体験してもらいながら、応用技術の1つである塗料の乾燥過程の数値化について紹介しました。参加者は、光の回析を利用して、平面に記録された画像が3次元に見える理由、また数値計算により画像が再生できる故に塗装された表面の光の回析の変化から塗料の乾燥状況を把握できる技術について学び、最後に活発な質疑応答がありました。
次回サイエンスカフェは、教育学部の長谷川博史教授が、「16世紀大发体育海の変動がもたらした歴史の転換」をテーマに講演します。
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横田教授の講演の様子 ? |