公開日 2017年02月17日
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経済環境が厳しい今日,地域産業を活性化していくために,中小企業では,大企業などからの下請け型から,企画提案型への変革が必要と言われています。しかし下請け型からの脱却には,顧客価値を把握して自分の仕事は自分で創り出すという取り組みが必要となります。
このような観点から,産学連携センターでは,島根県をはじめ島根県内の関連機関と連携して,中小企業が自社の経営資源を活かして独自製品や技術を開発し,事業として進めていくためのコツを学ぶ「しまね地域MOT(Management of Technology)セミナー」を企画して平成17年度から毎年開催し,島根県でのMOTの普及に努めています。
今年度も,株式会社テクノ?インテグレーション代表取締役(島根大学産学連携センター 客員教授)の出川 通 氏を講師に迎え,西部編を10月26日に浜田市(島根県立大学)で,初級編を12月10日に松江市東出雲町(東出雲町商工会館)で,中級編を1月19日と20日の二日にわたり出雲市(島根大学産学連携センター地域医学共同研究部門)で開催しました。
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【西部編】
西部編では,初めて島根県立大学と連携して,「『経営者?技術者が開発した新製品がなぜ売れないのか』~ビジネス全体を俯瞰し「顧客価値」を「必要技術」に「翻訳する」~」をテーマとする講演と,島根県立大学の学生から「地元の食を再考する「まち弁」企画」を,地元の2社(株式会社しちだ教育研究所牛尾巧 氏,株式会社オーサン 島大義仁 氏)から取組み事例を紹介していただきました。
そして,「まち弁」(お弁当+地元食材)を本格的な事業として展開するにはどのようにすれば良いかを題材にしてグループ討議を行い,その結果を発表していただきました。
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【初級編】
初級編では,「『開発した新製品を売れるようにするためには』~顧客と協業相手を選び,「顧客価値」を「必要技術」に「翻訳する」~」をテーマとする講演と,地元の2社(菱農エンジニアリング株式会社 小松原 浩 社長,株式会社曽田鐵工曽田大輔 取締役)から取組み事例を紹介していただきました。
その後,パネル討論形式で会場との質疑応答を行い,マーケティングの実際,お客さんとの連携の苦労など,生の声を伺うことができました。
詳しい内容はこちらのホームページ(初級編)をご覧ください。
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【中級編】
中級編では,MOTのマーケティングを中心に,座学に加えて自らのテーマについて演習を行い,その結果を参加者間で発表し議論を行うグループ討議を組み合わせて行いました。
参加された皆さんは,熱心に講師の話を聞くと共に,グループ討議(演習)では各自が持ち寄った課題について活発な議論を行い,会場が熱気に包まれるほどでした。
自ら想定する新製品で顧客や顧客価値をどのように整理して行くかなどの演習とグループ討議を行うことで,MOTやマーケティングについての理解を深められました。また,参加者間の交流が活発に行われ,自然に異業種交流となりました。
詳しい内容はこちらのホームページ(中級編)をご覧ください。
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今後もこのようなセミナーを継続して行い,MOTの普及やMOTを通じた人材育成に務めて行きたいと考えています。また,MOTが活かされ,地域での新事業やイノベーションの創出につながって行くことを期待しています。
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【問合先】島根大学産学連携センター 地域産業共同研究部門(担当:北村)
Tel:0852-60-2290 E-mail:crcenter@ipc.shimane-u.ac.jp
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