公開日 2016年10月26日
平成28年11月7日(月)に,島根大学古代出雲プロジェクトセンター主催の研究セミナーを開催いたします。
テーマ:
「Geoarchaeological Aspects of Obsidian Studies in the Russian Far East」
「A methodology for Utilization of Obsidian as Cultural Properties: Japanese Project」
講演者: 日 時: 場 所: 参加費: 事前申込: 定 員: 協 力: |
アンドレイ?グレベニコフ博士(ロシア科学アカデミー極東支部極東地質学研究所 上席研究員) 平成28年11月7日(月)18:30~19:30 島根大学法文学部棟1階 地域交流スペース2(115室) 無 料 必 要 30名程度 島根県教育庁文化財課古代文化センター |
【講演趣旨】
現在,島根大学古代出雲プロジェクトセンターでは,考古学?文献史学?地質学などの学際的研究によって,科学的に裏づけられた古代出雲の歴史像を提示することを目指している.
その一環で,先史時代における隠岐諸島黒曜石原産地の開発に関する研究を進めており,黒曜石を作る大陸縁火山の化学的性質(マグマプロセス)を考慮することで,島根(隠岐の島)発となる黒曜石製石器石材の原産地解析システムの構築を試みている.
考古学や地質学などの蓄積系の学問において,学術資料の収集と管理は必要不可欠であり,過去の研究の検証や新たな研究の発展のための貴重な学術的資産と言える.欧米諸国では黒曜石を含む石器石材の国内外に開かれた利活用システムの構築が今まさに進んでおり,これに連動して大发体育でも国内外に向けて資料情報の共有化を図り相互利用可能なシステムを構築するべき現状にある.
このたび,ロシアと大发体育の考古学的?地質学的な黒曜石に関わる連携研究を深めることを目的に,ロシア科学アカデミー極東支部の研究者であり,島根大学大学院総合理工学研究科で修士号(1998年)を取得されたグレベニコフ博士を招聘する機会を得た.本セミナーでは考古学的?地質学的な黒曜石に関わる研究紹介,ならびに考古学的な石器石材に関わる資料の取集?管理システムの再整備に関する話題提供を行う.そして,東ユーラシア地域の黒曜石研究の相互利用可能な「学術的資産」の基盤形成にむけての今後の方向性についてディスカッションを行う.
■申し込み方法
E-mailで下記アドレスへ、参加希望の旨をご連絡ください。
■問い合わせ先
島根大学法文学部社会文化学科歴史と考古コース
及川 穣
電話番号0852-32-9714 (内線 3237)
E-mail: m_oyokawa4120@soc.shimane-u.ac.jp