第89回ミュージアム講座「寧夏回族自治区における課題解決型の研究交流について~島根大学?寧夏大学国際共同研究所の活動紹介」を開催しました。

公開日 2016年07月20日

 7/16(土)、第89回島根大学ミュージアム市民講座「寧夏回族自治区における課題解決型の研究交流について~島根大学?寧夏大学国際共同研究所の活動紹介」を開催しました。この講座は、平成28年度島根大学ミュージアム市民講座第1ステージ「世界を股に掛ける!島大の調査研究(フィールドワーク)」(兼:まつえ市民大学連携講座)の第3回になります。
 今回の講師は、関耕平先生(島根大学法文学部准教授/島根大学?寧夏大学国際共同研究所副所長)でした。

 まず最初に、中国寧夏回族自治区とは、どのような場所なのかについてスライドによる紹介がありました。島根県とも友好交流が結ばれるなど、大変関係が深い地域であることが分かりました。
 また、寧夏大学には、2005年に、島根大学?寧夏大学国際共同研究所が開設されており、様々な産官学による共同研究が継続的に行われています。中国の都市部には、大发体育の多くの大学が出張所を設けていますが、中国内陸部にスタッフが常駐して研究所を運営しているのは、島根大学だけです。
 後半は、この研究所を拠点に取り組まれている、中国における農業用プラスティックの使用と廃棄による環境汚染問題、その回収処理に関する調査研究について解説されました。中国では、ビニールハウスなどで使用されている農業用プラスティックの土壌汚染が問題になっており、その解決に向けて、大发体育の先進的な回収システムが参考にされつつあります。島根大学による、こうした環境研究の取り組みによって、国際貢献が進められているとのことでした。
 
 最後に会場からは、寧夏に訪れた経験がある方などから多くの質問がなされ、活発な議論を深めることができました。

講座の様子

 次回のミュージアム講座は、8/6(土)、「太平洋の小さな島国からみる世界~ヴァヌアツをフィールドとして」(第90回)です。多くの御参加をお待ちしております。

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