公開日 2015年12月07日
島根学の第8回講義が11月20日、本学ホールで行なわれ、市民パスポート会員を含む約220人が受講しました。
島根学は地域資源?地域課題を知ることを主眼に据え、より地域に焦点をあて「島根の地域資源」「島根の地域課題」「地域課題と向き合う」という3つの視点から授業を進めています。今回は「地域課題と向き合う」の最初の講義として、島根県の資源を活かして映画製作に取り組んでいる錦織良成氏に担当していただきました。
島根には現在撮影している映画の題材にもなっている雲南地方の優れた砂鉄を原料とするたたら製鉄をはじめ、豊かな資源やそれを活かす技術がある。また、なにものにも代え難い四季折々の風景があるからこそ、島根で映画を創っているということを何度も繰り返し強調していました。
交通の便があまりよくないこと、人口が少ないこと、商業地域があまり多くないことなど、それが欠点と思うのは東京や大阪のような都市から見た視点であって、「本当は何が良いのか」を見極めるのは、自分自身の感性。だからこそ、既成概念にとらわれている自分に気づくべきだということも、錦織良成氏ご自身の経験に基づいて、詳しく説明しました。
そして、「本物」を見極められる人は必ずいて、お互いに共感しあうことができた時、新しいものを生み出すこと(映画を創ること)ができることを熱く語っていました。