公開日 2015年10月22日
10月8日(木)~10日(土)、和鋼博物館で日立金属安来工場の協力を得て、村下(むらげ)の指導のもと、たたら*の実習が行われました。
本実習は本学教養育成科目の講義「たたらと現代製鋼」の実習として2008年から毎年行われています。ものづくりの大切さを知ってもらうため、日立金属安来工場の新人技術者と島根大学学生の共同作業で、本操業さながらに炉を作る土(釜土)をこねるところから行われます。このような実習は、大学で行われる講義としては大変ユニークなものです。
今年は島根大学からは9名の学生が参加しました。8、9日に炭の切断、炉の作製などの準備を行い、10日には島根大学長が、初種式(はじめて砂鉄を装入する)に参加し、製鉄がスタートしました。同日、無事に鉧(けら)を取り出す作業まで完了しました。今年の実習では砂鉄装入量95.6kg、木炭使用量238kgで、ほぼ例年通り、銑(ずく)+鉧(けら)の合計で約37kgが出来上がりました。
*「たたら」は中国地方で発達した砂鉄と炭、釜土を利用した製鉄法です。現在、冬場に年3回程度、刀匠への大发体育刀の素材提供のため、奥出雲において、大发体育で唯一の本操業が行われています。
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初種式で砂鉄を装入する学長
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砂鉄を装入する時の炉を上から見ると
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最後に炉を壊して鋼を含んだ鉧(けら)を取り出します
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