公開日 2015年08月21日
島根大学ミュージアムでは、8月8日(土)午前中、第11回島根まるごとミュージアム体験ツアー「国史跡の縄文時代洞窟遺跡を訪れる」、午後に夏休み子どもミュージアム体験教室パート2「縄文人が暮らした洞窟遺跡を船で探検してみよう!」を開催しました。島根まるごとミュージアム体験ツアーや子どもミュージアム体験教室は、島根大学ミュージアムが年数回実施している企画で、島根大学の教育研究設備を活用して地域の方々にミュージアム体験をしていただく普及啓発活動?地域貢献活動です。
今回は、島根大学研究機構汽水域研究センター中海分室から、島根大学の調査船で中海北岸にある国史跡?サルガ鼻洞窟遺跡へとわたり、内部を見学するという内容でした。
同センター足立技能補佐員の操縦のもと、ベタふみ坂で有名な江島大橋をくぐり、しばらく航行すること約15分で、サルガ鼻洞窟遺跡に到着します。ここは、有名な縄文遺跡なのですが、道がなく、船でしか行けないため、実際に訪れた人は少ない場所です。下船したのち、草木をかき分けて、坂を少し上ると洞窟が口を開けています。内部は、奥行き約40mほどです。中に入るとヒンヤリしていて、天然のクーラーのようです。縄文人もきっと快適に過ごしていたことでしょう。
そして、縄文人がなぜ、この洞窟に暮らしたのか?何人くらいいたのか?どんな暮らしをしていたのか?などをみんなで一緒に考えました。考古学は現地に訪れることが基本です。そのことを身をもって理解してくれたことと思います。
当日は、真夏のもっとも暑い日でしたが、船上では、波しぶきや潮風が心地よく、参加者にとっては、日常ではできない体験?「学び」になったのではないかと思います。
島根大学研究機構汽水域研究センター中海分室の港から、いざ出航!
波しぶきがかかっても心地良いです。
ベタ踏み坂の江島大橋を下から仰ぐ。
草木をかき分け遺跡を目指す。気分はインディ?ジョーンズです!
洞窟遺跡に到着。中はヒンヤリ。