「全国遺跡報告総覧」公開のお知らせ

公開日 2015年06月25日

この度、島根大学附属図書館が事務局として推進してきた「全国遺跡資料リポジトリ?プロジェクト」で構築したシステムとコンテンツが、国立文化財機構奈良文化財研究所へと移管され「全国遺跡報告総覧」として公開されましたのでお知らせします。なお、本公開に先立ち、6月24日に奈良文化財研究所において報道発表が行われています。⇒報道発表資料(奈良文化財研究所学術情報リポジトリ)

 公開日:2015 年6 月25日(木)
 内 容:埋蔵文化財の発掘調査報告書の全文をインターネット上で検索?閲覧できます
 URLhttp://sitereports.nabunken.go.jp/ 
  ※奈良文化財研究所ホームページの"データベース"からリンクされています。


この事業は、研究者?学生を中心に利用需要は大きいものの、少部数発行で一般には利用しにくかった発掘調査報告書を電子化?公開することで、報告書のさらなる利活用をはかることを目的として取り組んできたものです。プロジェクト当初よりご支援いただいた国立情報学研究所(NII)、連携大学、地方自治体等の関係機関、そして今回のシステム移管にご尽力いただいた奈良文化財研究所の皆様にあらためてお礼申し上げるとともに、引き続きご指導、ご協力いただきます ようよろしくお願い申し上げます。

当面の間は、事務局である島根大学のほか、プロジェクト連携大学のご協力を受けながら公開支援を続けていきますが、将来的には発行主体である自治体等の埋蔵文化財関係部署による直接登録?公開を促進していきたいと考えております。なお、本システムが安定稼働するまでの間、既存参加機関によるコンテンツ(報告書データ)の追加及び、新規で登録を希望される機関からの参加申し込み受付は一時停止しています。再開の際には、全国遺跡報告総覧の利用案内のページでご案内しますので、今しばらくお待ちください。




■全国遺跡報告総覧の概要
?埋蔵文化財の発掘調査報告書を全文電子化した"電子書庫"で、報告書全文からのキーワード検索や地域ごとに報告書データを一覧表示することができます。
?奈良文化財研究所がクラウドプラットフォームにシステムを構築しており、電子化されたデータを統合的に検索できます。
?公開時点で登録されているのは、32道府県、316機関の報告書(14,374冊、1,656,981ページ、617,824,509文字)です。
  ※旧遺跡資料リポジトリ?プロジェクトの参加機関が登録したデータで、現時点で全国の報告書を網羅的に公開しているものではありません。

■これまでの経緯
?2008年度、国立情報学研究所(NII)の先端的学術情報基盤整備事業の委託を受け、中国地方の国立大学に協力を呼びかけ活動開始(~2012年度)
?2013年度以降も、島根大学を事務局として連携大学である21の国立大学のほか、全国の自治体の文化財担当部署へも直接協力?参加を呼びかけ32道府県に拡大
?2015年度、奈良文化財研究所、島根大学、ENUTechnologies社にて新たに機能を改善、「全国遺跡報告総覧」として公開

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図書情報課