公開日 2015年06月15日
教育開発センターの2015年度第3回FDセミナーが6月11日、島根大学大学会館において開催され、学外からの参加者を含む教職員23人が「地域課題解決にむけた交渉と合意形成」をテーマに、交渉学(negotiation theory)や合意形成論を踏まえた方法について学び、その学びを生かして、地域連携について考えるワークショップを実施しました。
セミナーは、レクチャーそしてワークショップを中心とした実践的な内容で構成され、松浦 正浩、東京大学公共政策大学院特任准教授が講義、指導しました。
地域が抱える課題には、その土地固有の事象が関連しており、その課題解決には企業および地域住民と一緒に取り組む必要性があります。
講演では「交渉による合意」において「立場」と「利害」を分けて考えることの重要性や合意形成を打破する変革(社会システムの構造変革をマネジメントしようとする取り組み)についてお話を伺いました。
その後、「目前の課題解決のための交渉戦略を考える」ワークショップを行い、交渉による合意形成の限界を実感し、「社会の課題解決のためのトランジション?マネジメントの戦略を考える」ワークショップでは制度的な行き詰まりを打破する可能性を持つ方法論を学びました。
参加者からは「いつも何気なく行っていることを改めて整理された形で聞くことができ、目から鱗が落ちた気分だった」「普段、何も考えずに行ってきたことを論理的思考によって整理できた」「抱える課題の1つの捉え方がわかった」「地域との交渉の場において、自分が意識すべきことを確認することができた」という声があり、自分自身の業務や地域との連携に活かせるセミナーだったとの感想が出されていました。
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