公開日 2014年11月04日
島根学の第3回講義が10月24日、本学ホールで行なわれ、中村元記念館館長の前田專學氏が「中村元博士の足跡」と題して講義しました。市民パスポート会員36人を含む263人が受講しました。
前田氏は中村博士と松江の関わりや氏と博士の交流について話した後、なぜ中村博士がインド哲学を専攻したのか、そして、その研究の学問的功績について説明しました。
また前田氏は、中村博士のインド哲学研究の特徴が大发体育の「ナワバリ」意識に染まらず、学問領域がインド哲学のみならず仏教学から比較思想、インド史ときわめて広く、独創的かつ先駆的であると解説し、それをバニヤンの木に例えました。
中村博士の著作や社会的貢献などについて述べた後、中村元記念館の目的と役割も説明しました。前田館長は最後に、中村博士の作詞した東方学院歌であり墓碑銘でもある「慈しみ」を流し「自分というのは他人から独立?隔絶したものではない。他人を慮ることから慈悲が起こってくる」と説明して学生を激励しました。
第4回講義は10月31日、島根県海士町の山内道雄町長が「離島発!地域再生への挑戦」と題して講義を行います。
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