公開日 2014年04月01日
教育開発センターでは,山陰地域の教育力向上に向けて,平成21年度にスタートした文部科学省特別教育研究経費事業「学生の学びを中心に捉えた教職員ネットワークの構築とFDの組織化」が最終年度を迎えました。また,平成24年度には新たに文部科学省大学間連携共同教育推進事業「大学と地域社会を結ぶ大学間連携ソーシャルラーニング」がスタートしています。
そこで,「地域発!大学教育のイノベーション」をテーマに3月5日に,松江駅前の松江テルサにて,高等教育合同フォーラムin山陰2014(島根大学教育開発センター,山陰地区FD連絡協議会,山陰地域ソーシャルラーニングセンター共催)を開催しました。教職員,山陰地域ソーシャルラーニング事業の連携大学の学生のほか,事業を推進するにあたりお世話になった地域のステークホルダー,一般市民など108人が参加しました。
第1部では,筑波大学大学研究センター長,吉武博通氏が「地域の自立と大学改革の戦略的展開」と題して基調講演を行いました。今回,参加の多かった会場の学生に対して,自らの社会人体験から,現場を体験すること,論理的に考えること,書いて考えをまとめることの大切さなどを説明しました。そして,専門知識の積み重ねに加え,幅広い視点を持つことが求められると強調しました。
第2部では,隣接するアトリウムで,FDの活動や各連携大学の取り組みについて,教職員及び学生によるポスター発表が行われ,それぞれの活動について活発な質疑応答が行われました。
引き続き行われた,青野透 金沢大学教育開発?支援センター教授,高杉良和 広島県府中町教育長による総評では,最終年度を迎えたFD事業?ソー シャルラーニング事業に対するご意見,そして前段のポスター発表についてもコメントいただきました。また,基調講演講師の吉武博通氏からも,学生への温かなエールをいただき,実り多いフォーラムとなりました。