公開日 2014年07月14日
平成26年6月19日に開催された国立大学図書館協会総会において,全国遺跡資料リポジトリ?プロジェクトの事務局としての活動が評価されて、事務局を務める島根大学附属図書館が平成26年度国立大学図書館協会賞を受賞しました。
遺跡資料リポジトリは,発掘調査報告書をデジタル化して公開することにより可視化を図り,一層の利活用を促進するために平成20年度から始めたプロジェクトで,7年目を迎えた現在では,21の連携大学が22府県域に収録範囲を広げ,約14,000冊の発掘調査報告書を公開しています。
プロジェクトの事務局として,国立情報学研究所の最先端学術情報基盤整備(CSI)委託事業や科学研究費補助金(研究成果公開促進費)による事業をとりまとめ,参加大学?地域の拡大を進めながらコンテンツの充実に努めたこと,シンポジウムの開催や学協会での発表による広報に努めたことなどの一連の活動が図書館員による主体的な活動として行われ,図書館と図書館員の役割について広く社会の認識を高めた点が評価されました。
さらに、国立文化財機構奈良文化財研究所と共同で,自治体等の報告書発行機関が直接参加できる新たな参加枠組みを構築?運用し,将来構想として同研究所に中核となるシステムを構築?移行する計画を進めるなど,考古学分野の教育?研究環境の向上に努めている点が評価され,受賞に至ったものです。
これまでの6年間にわたる事業の成果を引き継ぎながら,奈良文化財研究所を中心として事業が安定的に運用されるようになるまで,今しばらくは島根大学において事務局の機能を果たして参りますので,今後ともご支援ご協力をお願いいたします。
(参考リンク)遺跡資料リポジトリ
http://rarcom.lib.shimane-u.ac.jp/index.html
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