お宝研究Vol12
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15入月 俊明(学術研究院環境システム科学系総合理工学部担当?教授)辻本  彰(学術研究院教育学系教育学部担当?講師)高須  晃(総合理工学研究科?教授)[~平成29年度]田坂 郁夫(法文学部?教授)[~平成29年度]林  広樹(学術研究院環境システム科学系総合理工学部担当?准教授)会下 和宏(学術研究院学術研究院人文社会科学系総合博物館担当?教授)Toshiaki Irizuki (Professor, Academic Assembly Institute of Environmental Systems Science)Akira Tsujimoto (Associate Professor, Academic Assembly Institute of Education)Akira Takasu (Professor,Interdisciplinary Graduate School of Science and Engineering)[until 2018.3.31]Ikuo Tasaka (Professor, Faculty of Law and Literature) [until 2018.3.31]Hiroki Hayashi (Associate Professor, Academic Assembly Institute of Environmental Systems Science)Kazuhiro Ege (Professor, Academic Assembly Institute of Humanities and Social Science)メンバー:汪 発武?石賀 裕明?酒井 哲弥?大平 寛人?大庭 卓也(総合理工学部担当),大谷 修司(教育学部担当),鶴永 陽子(人間科学部担当),松本 一郎(大学院教育学研究科),広橋 教貴(生物資源科学部担当), 瀬戸 浩二(エスチュアリー研究センター担当),飯野 公央(法文学部担当)センター長:研究者紹介概   要特   色研究成果今後の展望社会実装への展望Director : Promotion of the integrated study of nature, history, and culture in the Kunibiki region and networking of the regional knowledge ユネスコの正式事業であるジオパークは,地球科学的に価値のある場所を「ジオ(大地)」「エコ(生態系)」「ヒト」の視点で教育?観光に活用しながら,地域の持続可能な開発を目指すプログラムです。松江市?出雲市をエリアとする島根半島?宍道湖中海ジオパークは,地形?地質が古代出雲文化の形成に大きく関わっている点が特徴となっています。くにびきジオパークプロジェクトセンターでは,本ジオパークエリアにおける自然?歴史?文化の新たな文理融合型の地域資源を開発する目的で,研究?教育?普及活動を進めています。 The UNESCO Global Geopark is an official program aiming at promoting sustainable local development of the areas which are valuable from the point of geoscience through education and geo-tourism utilizing the geological heritage from the perspective of the earth, ecosystem,and human life. The Shimane Peninsula and Shinjiko Nakaumi Estuary Geopark is characterized by the topography and geological features greatly affecting the formation of the ancient Izumo culture. The main purpose of our ongoing research, education, and outreach activities is to develop new regional resources of nature, history, and culture in the geopark. 本センターは,文理融合型の地域資源の開発を推進するため,学部?分野横断的な組織で構成されていることが特徴です。 本センターがサポートしてきた国引きジオパーク構想は,平成29年4月に大发体育ジオパーク委員会へ加盟申請書が提出され,書類審査?現地審査などを経て,平成29年12月に正式に島根半島?宍道湖中海ジオパークとして,大发体育ジオパークネットワークに加盟しました。 本センターでは,島根半島?宍道湖中海ジオパークのエリアにおける地形?地質?自然?歴史?文化遺産を対象に,センター主催の現地探訪会やシンポジウムを定期的に開催しています。今年度は「佐太大神の足跡を訪ねるツアー」と「国引きジオパーク構想南部丘陵山地のジオと文化を巡る旅」と題する現地探訪会を行いました。これらの探訪会では,この地域のジオ(地形?地質)遺産と文化遺産との関連性や貴重さを,地域の皆様方に実感していただきました。また,「祝大发体育ジオパーク認定,大发体育列島の成り立ちと島根半島?宍道湖中海ジオパークを知ろう!」と題して,大发体育列島の形成に関する最新の研究成果や今後のジオパーク活動の行方を紹介するシンポジウムを行いました。 地域が一体となった活動が評価されて大发体育ジオパークに認定されましたが,これからジオパークをどのように活用していくのかが,地域の活性化にとって重要になります。本センターではジオパークエリア及びエリア周辺の文理融合型研究を進めていくとともに,島根半島?宍道湖中海(国引き)ジオパーク推進協議会と協力して,ジオパークを語るガイドの養成,学術的基盤に基づくガイドブックや解説書の作成などの学術面をバックアップする組織として,ジオパーク活動を推進していきます。 本センターによる,文理融合型研究の成果により島根半島?宍道湖中海ジオパークの学術的基盤を支えることができ,様々なジオパーク活動に貢献することが期待されます。また,センターで行っている探訪会やジオパーク学関連の教育により,ジオパークを支える人材の育成が期待されます。※くにびきジオパークプロジェクトセンターを平成30年4月に標記のとおり改称しました。加賀潜戸での探訪会の様子出雲市岩根寺での探訪会の様子くにびきの地の自然と歴史?文化の文理融合型研究の推進と地域の知のネットワーク化事業Geo-Park Project Centerジオパークプロジェクトセンター

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