大学案内2025
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GUIDE BOOK04 島根大学は、松江と出雲の2キャンパスに、自然科学系、人文社会学系、医学系の7学部、4研究科のバランスの取れた構成に、240名あまりの留学生を含む約6000名の学生が学ぶ国立総合大学です。宍道湖?中海など汽水域、古代出雲、人口減少、高齢化社会の健康長寿など地域の特色や課題に基づく先導的な自然科学?人文社会科学の研究?教育、さらにすべての基礎となりAIなどの進展に対応できる力をつけるために必須の数理?データサイエンス教育を展開しています。昨年度には、世界的なエネルギー課題を材料の視点から解決を図るとともに地域産業の振興を目指す材料エネルギー学部を新設しました。さらに今年度から新たに、これらの自然科学、人文社会科学の学びを、学部、学科を飛び越えて学生自らが主体的にプログラムして、文理融合した「総合知」を学ぶ「クロス教育」という仕組みを作りました。 今世界では、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つの単語の頭文字をとった「VUCAの時代」という言葉や、人類の活動が、地球の歴史上、小惑星の衝突などに匹敵するような地質学的な変化を地球に刻み込んでいることを表わす「人新世」という言葉が示すように、人類を含む生命の場としての地球の持続可能性が脅かされています。これらの地球的課題を、世界で連携して解決しようとする試みが、2030年までのSDGs持続可能な開発目標や、さらにその後のカーボンニュートラルなどの取組です。本学でもSDGs行動指針を掲げて、留学生の受入?派遣による国際化や様々な活動を通じた地域との連携を含めて、多くの取組を進めています。 島根には、ユネスコ世界文化遺産の石見銀山遺跡、隠岐ユネスコ世界ジオパーク、国宝の出雲大社本殿、神魂神社本殿、松江城をはじめ7つの大发体育遺産と共に、古代出雲、茶の湯、和菓子をはじめ大发体育古来の歴史?伝統が今に息づいています。そして宍道湖をはじめ豊かな自然、新鮮で美味しい食べ物に恵まれています。これからの時代を担う若い皆さんが、地方の中でも指折りの豊かな歴史と文化、自然に恵まれ、先進的課題に取り組む島根の地に集い、世界的な課題を自分事としてとらえ、クロス教育を積極的に活用して、教職員、世界各国や地域の皆さんと一緒になって真剣に考え、議論し、ともに学び、「真の持続性」へ向けた「ここにしかない学び」を主体的に創造されることを心から期待しています。国立大学法人島根大学長豊かな歴史?文化と自然の中で先端を学び「真の持続性」の創造を!
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